投稿日時:2014-07-30 9:00 AM

夏祭りで見せた”IT企業らしさ”の仕掛け − 社員総出の「うみがめ祭り」

執筆者:本田正浩(株式会社たからのやま・取締役副社長兼COO)

 美波町では例年7月の夏休みの始まりの時期に「うみがめ祭り」という夏祭りが開催されます。そのメインストリートが本社のある桜町通り。

 「たからのやまさんも何か..」という声に社内で検討を重ねました。しかし予算はない。金がなければ頭を使うしかありません。弊社のお向かいは、いつもお世話になっているお菓子屋さんです。祭りでは毎年そこにたくさんの子どもが集まるとの情報を社員の一人が聞きつけて来ました。そこで、ITで彼らをさらに楽しませる狙いを設定しました。子どもたちが振り向いた時に「おっ!」と驚く何かを。

 真っ先に思いついたのが社屋二階の活用でした。古民家という名の空き家を改修オフィスは、予算の都合もあり、二階は手付かずのままでした。前面はサッシ化されておらず、普段は障子と木製の雨戸で閉ざされています。その代わり、障子は簡単に外せ、雨戸も戸袋に収納することで、大きな開放スペースを得られます。

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 ここで映像投影が出来たら面白いよね、という話になりました。調べてみると、アミッドスクリーンという簡単に大型スクリーンが作れる技術があるようです。そこで、正調アミッドスクリーンでも用いられるグレーの網や、手持ちの白いシーツなどを試した所、白の不織布 が最も綺麗に映像を映し出せました。

 プロジェクターはEPSONのEH-TW400。これを2Fの部屋の奥から背面投影しています。白の不織布を窓枠に固定し、縦120cm×横360cmの大型スクリーンが登場しました。

 映像コンテンツは、弊社のデザイナー海老名が用意した、アニメ「探検かめさぶろう」。※かめさぶろうとは、私(本田)が就任している美波町のPRキャラ。かめさぶろう初め美波町のPRキャラや乙姫として社長もランダムに出現し、最後は弊社が手がける徳島県のオープンデータ・ビッグデータ利活用事業の宣伝と会社紹介で終わるというものです。(その時の動画はこちら書き出したアニメそのもの(音声なし)もあります。)

 同じくオープンデータ普及担当の笹田は、事業の宣伝用のステッカーを配る傍ら、HUEを実演しました。これも大ヒット! iPadの画面上を指で触って動かしてもらうと、電球の色がリアルタイムに変化することに子どもたちは大喜び。

 個人的にHUEに関しては、慣れると感動が薄まっていたのは事実。しかし、子どもたちの反応を見て、これはやはり可能性のあるテクノロジーだと再認識させられました。

 ITふれあいカフェ担当の西澤は、ミニうちわをプリントするコーナーを開設。iPadで撮影をして、そのデータをアプリで加工してワイヤレスでプリントアウトし、うちわに貼り付けていきます。普段からITふれあいカフェで提供しているメニューなので、手際よくこなしてくれました。(使った商材:SANWA SUPPLY 手作りうちわキット(小・20本入り) JP-UTIWA3N-20

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 でも一番見て欲しいのは、下の写真。こんな感じでお向かいのお菓子屋さんと共演を果たし、ほんの数時間ではありますが、この一角だけは異次元的な盛り上がりを作り出せました。

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