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投稿日時:2015-01-19 3:00 PM

インフォグラフィックスで徳島のオープンデータを可視化する!

執筆者:笹田可枝(株式会社たからのやま・コミュニティーマネージャー オープンデータ事業担当)

 インフォグラフィックス(Infographics)とはデータ、知識を視覚的に分かりやすく表現する技術です。2014年11月29日(土)、当時暫定版で公開されていた徳島県のデータカタログサイトのデータを使ってインフォグラフィックスのワークショップを開催しました。 ※2014年12月にOur Open Dataとしてリニューアル。

 参加者は学生から現役デザイナーなど約10名。講師は、データ・ビジュアライゼーションの専門家・矢崎裕一さん。現在公開されている色々なインフォグラフィックスをスクリーンで写しながら概要をお話しいただき、実際にデータを可視化するワークショップへ入りました。

<手順>
・テーマを決める
・比べてみる
・関係性をみてみる
・ビジュアライズ

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 前半は「あなたはどれくらいの緑を持っているのか?」をテーマとして、”世界主要都市の一人あたりの緑地面積”データからインフォグラフィックを作りました。何げないデータをビジュアライズする作業は、初心者には難しいもの。そのため、講師の矢崎さんに加え和波里翠さんにもアドバイスを受けての作業となりました。和波さんは、今回のワークショップをリアルタイムに描いていく”グラフィックレコーディング”のスペシャリストです。

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 中間発表では、棒グラフを土の色で表現したり、1本の木として表現したり、世界地図の都市の上に木で緑化を表現したりと同じデータを使ってもその人次第でアウトプットの形が変わる事がよく分かりました。

 後半はOur Open Dataから、それぞれが興味あるデータを選び作品制作に取り組みました。

 参加者が選んだ情報は、「農作物の作付面積及び収穫量(果樹)」「平成24年徳島県 市町村別人口に対する献血者数の比率」「農家1戸あたり耕地面積」「徳島県立図書館蔵書」「子供用図書」「市町村別の農家数に対する果樹園農家」「貸し切りバス輸送状況」「市町村別20歳未満の人口割合」「市町村別75歳以上の人口割合」「TVの普及率」「市町村別・女性の就業率」「市町村・従業上の地位・男女別15歳以上就業者数」などです。

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 参加者は、どの数値を使うのが相手に伝わりやすいかを考えるだけで苦心していたようでした。矢崎さんや和波さんの「何が伝えたいのか明確に」「関係のないグラフィックスは見る側が混乱するので描かない」などの助言をもとに、データの比較やビジュアライズを進めていきました。

 下の図は、参加者の1人が作ったインフォグラフィックスです。徳島を土壌に見立て、男女別でどこの町に役員数が多いかを表現しています。今回のイベントを通じて、13名の参加者から10個のインフォグラフィックスが誕生しました。

 参加者の全ての作品はこちらをご覧下さい。

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【開催概要】
日時:2014年11月29日(土)10:00 ~ 17:00
会場:とくぎんトモニプラザ(徳島県青少年センター)5F 会議室4
講師:矢崎裕一氏 株式会社ビジネス・アーキテクツに勤めた後、2008年6月独立。各種デバイスのインターフェイスデザインに注力し、PC、スマートフォン以外にもテレビ、デジカメ、カーナビなどのUI設計経験がある 。データ・ビジュアライゼーションにまつわる実践的な手法や実例を紹介していくhttps://www.visualizing.jp/を運営中。
グラフィックレコーディング:和波里翠氏 芸術学部にて情報デザインを専攻。2010年株式会社ミクシィで新規事業開発のインターンシップを経験後、2012年より株式会社デジタルガレージにてパッケージやポスター類の紙媒体からECやスペシャルサイト等のWEB媒体、アプリ制作まで幅広く受託デザインを担当。
主催:株式会社たからのやま 徳島県オープンデータ・ビッグデータ利活用事業「つなげるでぇ〜た・とくしま」