投稿日時:2014-09-25 11:30 AM

Mashup Awardが2年間で徳島にもたらした3つのつながり #MA10

DSC_0795クルマの軌跡で絵を描くサービス「くるまーと」を作成した「VSちーたん」チーム(写真提供:MA事務局)

執筆者:笹田可枝(株式会社たからのやま・コミュニティーマネージャー オープンデータ事業担当)

 日本最大級の開発者向けイベントMashup Awards10(MA10)は、毎年夏から秋にかけて全国各地で本戦へ向けての予選イベントが開催されています。私がこのイベントに参加するようになったのは、別の会社で働いていた昨年のことでした。弊社社長・奥田が、徳島県のクリエイター育成事業でMAのイベントを徳島に始めて持ち込みました。(昨年の様子はこちらから)

 昨年の経験から分かったのは、アイディアソン・ハッカソンはエンジニア・デザイナー以外でも、アイディアを出すことで参加出来るということです。そういったメンバーも何かしら役割を持ち、イベント終了時にはステキな繫がりが出来る事を実感しました。

 詳細なレポートは事務局の鈴木まなみさんが【ハッカソンレポート@徳島】MA10一次予選ハッカソン 最新APIでMashup!!(全作品紹介)で紹介していますので、私は、MAのイベントが生んだ「3つのながり」について書こうと思います。

まずは見学から、学生へのハードルを下げる

 2年目の今年の狙いとして、この楽しいイベントに学生をもっと巻き込みたいという想いがありました。徳島で学生を呼ぶためには、特に先生の理解が欠かせません。大学・専門学校・高校の先生に案内文を送付し、まずは先生たちにハッカソンイベント自体を説明するところから始まりました。そして資料を掲示してもらうなど、教え子たちに告知してもらいました。

 告知期間中に夏休みを挟んだせいもあり、学生の集客には苦労しましたが、穴吹情報公務員カレッジの先生の案内で3名の学生が参加してくれました。その内の一人は、「VSちーたん」のチームでアイディア出しやスタート画面のデザイン・プレゼン資料の作成役として活躍してくれました。

 ハッカソン初参加の彼は「最初はレベルの高いエンジニアについていけるか、素人の自分が参加して大丈夫か?」と不安だったそうです。イベントが終了後の感想は「現場のエンジニアがどのように開発しているのか、普段の学校では学べない事が見えて楽しかった」とのこと。彼のチームは徳島会場の最優秀チームなので「本戦優勝に向けて色々手伝っていきたい」と意気込みも話してくれました。そして何よりも嬉しかったのは、「今後も出来るだけイベントに参加したい」と言ってくれた事です。

 一方、興味はあるのだけど生徒をいきなりハッカソンに参加させるのはハードルが高いと感じられている先生もいらっしゃいます。

 二日目には鳴門教育大学の曽根先生が、大学院生とともに4名の理系中学生を連れて来ました。曽根先生の関わっている中学生プログラム入門から、見学を希望した生徒たちです。大人の中にいきなり入り緊張している様子でしたが、せっかく勇気を持って来てくれた中学生に見ただけで終わってほしくないですよね。そこで、GTラボ代表・坂東さんにハッカソン作業中の手を少し休めてもらい、徳島でiPhoneアプリを創る現状を分かりやすく話してもらいました。弊社社長・奥田も話に加わり、PCの前だけでは分からないITの現状が少しでも伝わったと思います。次回はこの中からハッカソンイベント参加者が出ると嬉しいな。

MA9での受賞から徳島でエンジニア職を得る!

 もう一つこのイベントで嬉しい出来事がありました。それは、弊社が昨年開催したMAのイベントに参加した株式会社ビザンコム・橋爪さんからMA9の情報を知り、MA9に応募、本戦で最終選考に残り「おばかアプリ賞」を獲得した山中さんの話。

 彼は受賞して注目を集めたことから、同じくMA9本戦の受賞者であるGTラボの坂東さんと知り合い、現在は同社の関連会社(徳島県内)に勤務しています。なお、ビザンコムは求職者支援の講座修了時に徳島の企業を招き修了プレゼンを開催し、県内企業への人材輩出も担っている会社です。

 受賞当時山中さんは、同制度でアプリ制作を学んでいたエンジニアの卵でした。私が関わったイベントの裏でこのようにステキな縁ができたことを聞き、とても嬉しかったことを思い出します。イベントは開催するだけではなく、それがきっかけとなり、また次のつながりが生まれることを実感した出来事でした。今回山中さんは、最優秀賞となった「VSちーたん」チームとして活躍してくれました。これがコミュニティが機能しているということなんでしょうね。

パワフルな審査員もつながる!

DSC_0693審査員の大沢香織さん(左)と野田由香さん(右)。(写真提供:MA事務局)

 今回の審査員は、TOKYO STORM代表取締役・大沢香織さんと、NPO法人チルドリン徳島代表理事・野田由香さんという女性2名です。大沢さんは、旦那さんの実家が徳島で会社が岐阜という、徳島でのハッカソンにふさわしい審査員としてMA側が呼んできました。

 一方、弊社が依頼したのが野田さん。弊社とは徳島市津田地区でのマッピングパーティーで運営を共催させていただいたり、私も個人的に20年以来の関係でお互いのアンテナにかかった情報を共有しあう仲。

 野田さんはこれが初めてのハッカソンでした。「ここで生まれたアイディアやサービスが今後どのように社会につながっていくのか、非常に興味深かったです。生活ですぐ使えそうなものや、自分でも参加してみたいと思うサービスなど、二日間でこんなに素晴らしいものが創りだされるんだと、その空間に最後だけですがご一緒できて刺激的でした。」また、「業務上でつながっていない人たちと一度に会え、脳内の活性細胞が非常に喜んでいます。この人たちを次ぎにどこにつなげよう」と、このイベントを通じて次のつながりを感じさせるコメントももらえました。元気な女性たちがここでつながったことも、私たちが野田さんに来てもらいたかった理由です。

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 参加者のみなさん、徳島会場のイベントは終わってしまいましたがMA10はまだまだ続きます。今回事務局の二人から、徳島会場の作品の出来がすごく良かったというコメントをもらいました。本戦一次予選、二次予選、、、、そして最優秀賞を目指すチャンスはまだまだあります。

 徳島から受賞者が出ることはもちろん嬉しいですが、様々な人がつながることで、そこから次のチャンスを掴んでいけることがコミュニティーマネージャーとして何よりの喜びです。秋に皆さんのどれくらいの笑顔が見られるか楽しみにしています。

【開催概要】
日時:
day1 2014年9月14日(日)10:00~20:00 ※9:30〜開場
day2 2014年9月15日(月・祝)10:00~18:00 ※9:30〜開場
場所:ときわプラザ(徳島市)
サポート&API:トヨタITC車情報Web API・日本マイクロソフト Microsoft Azure・朝日新聞記事検索API・Voice Text Web API(HOYA)・言語解析Web API(エクシング)
概要:MA10一次予選ハッカソン
対象:エンジニア・デザイナー・ディレクター、その他 総勢約20名
主催:MA10事務局
運営サポート:株式会社たからのやま 徳島県オープンデータ・ビッグデータ利活用事業「つなげるでぇ〜た・とくしま」

Category:オープンデータ ブログ

Permalink:https://www.takaranoyama.net/2014/09/three-ties-for-tokushima-by-mashupawards/