徳島県(2019年10月)
人口の少なさでは五本の指に入る徳島県ですが、いつの時代でもどんな人でも受け入れるお遍路の慣習にもとづくお接待文化を有した県として知られています。そんな徳島を清瀬由香さんのコーディネートで訪れました。
破壊の学校とは何か?言語化が本当に難しいのですが、社会が当たり前と思っている価値観を破壊したら、見える風景が変わることを体験する旅といえばいいでしょうか。昔は当たり前だった「自分のために野菜を育てる」ことがいつの間にか「売るための野菜だけが作られる」時代になっていることに気づいたり、商売が常に右肩上がりを目指すことが当たり前と思っていたことに気づいたり。
私たちはいつから、右肩上がりや速度が速まることや数字が上がることのほうが“良いこと”と思い始めたのでしょうか?
破壊の旅で訪れた小さな梅酒酒造では、右肩上がりに事業を追い求めていくのではなく、自分たち夫婦が幸せでいるために、事業を続けています。
・自分たち夫婦が仲良く幸せであること
・地域に人が訪ねて来てくれるなどの貢献が出来ること
聞いていて幸せになる場でした。
今回の徳島のテーマは食です。徳島の文化である「遊山箱」を手に各地を回りました。たまたま時期的にハロウィンでしたが、昔の子供達は春の一日を遊山箱を持って山で遊び、遊山箱が空っぽになったらまた大人たちにお菓子やご飯を詰めてもらうという慣習がありました。
今回、畑の野菜や遊山箱を通して知ってもらいたかったことは、誰もが本来は愛される存在で、誰かがあなたのために食べ物を作ってくれているということ。参加者たちは日常の暮らしに戻り、食べ物とともにそんな気持ちを思い出してくれたらいいと思います。
参加者による投稿
「人は大きいことを成し遂げなければならない」
「事業は継続・発展させ続けなければならない」
「人は何者かにならなければならない」
「すべての人と仲良く、同じものを好きになり、手を取り合わねばならない」
一見、心地よく酔ってしまいそうになる考え方は、
無意識のうちに、強迫観念となって
わたしたちの人生を縛っている。
どうやら、私一人ではなく、
悲しいかな、
昭和に生まれた人たちにとっては、
共通していた観念のようだ。
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今日は清瀬さんにお声かけいただいて「たからのやま」の奥田さんが主催する「破壊の学校」に同行させていただきました。
「破壊」というキョーレツな言葉を使っていますが、ガッシャンガラガラと片っ端から壊して回るものではなく、私たちが暮らす社会の価値観を一回、フラットにして考えてみようという、挑戦と学びの場です。
世の中的に起業したり、次々新しいものを生み出し、生産性を高めることがいいことで、縮小したりやめたりすることは悪いこと思われているけど、上手に終わることややめる技術の方が、今の時代、求められているのではないかという話は、至極真っ当で建設的に思えました。
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写真で振り返る
NPO農大アグリの畑にて、説明する新見先生(右)と米田先生(左)。
コーディネーターの清瀬由香さん
親芋を一口で
東野リキュールと手前を流れる東山谷川
東野リキュールの東野宏一さん
東野リキュールの東野チサトさん
東野リキュールにて記念撮影
オンザテーブルでお互いを知るセッション
夕食は遊山箱に詰められたフレンチを頂きました。
阿波晩茶で乾杯!
振り返りの様子。一人一人の話に耳を傾けています。
振り返りの様子。この二日間の体験を共有します。